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関西大学社会安全学部・津田塾大学総合政策学部 合同セミナー開催

2019年12月9日・10日、関西大学社会安全学部 近藤誠司セミナーと津田塾大学総合政策学部 森川美絵セミナーの合同セミナーが千駄ヶ谷キャンパスで開催されました。
津田塾大学と関西大学は、より活発な相互交流を推進するために2017年度に包括連携協定を締結しています。
包括連携協定を締結する際、大学同士の大きな関係のみならず、セミナーや教職員の交流を通して、研究・教育・大学運営に関して、実質的な協力関係を構築していくことが合意形成されていた経緯があり、今回の合同セミナーが実現しました。

セミナー研究発表

近藤准教授、森川教授からの各セミナーの内容紹介の後、学生によるプロジェクト発表が行われました。

津田塾大学

発表テーマ
・地方創生の処方箋プロジェクト(2018年度岩手県住田町)
・地元高校生との共同による情報発信プロジェクト(2019年度岩手県住田町)
・東京ホームタウンプロジェクト:アセスメント(2019年度 東京都保健福祉局、NPO法人サービスグラント)
・こどもテーブル(こども食堂)ボランティアプロジェクト(2018〜東京都渋谷区)

関西大学

発表テーマ
・校内放送を活用した防災学習プロジェクトの進展(神戸市長田区)
・ケーブルテレビを活用した防災普及プロジェクト(京都府京丹波町)
・こども梧陵ガイドプロジェクト/龍谷大との共同PT(和歌山県広川町)
・高槻日吉台における防災活動支援プロジェクト(大声コンテストの実施)

懇親会

近藤准教授、森川教授から講評が行われた後、1Fカフェテリアへ移動し、懇親会を行いました。

スウェーデン発祥のスポーツ「クッブ」

12月10日には、丸太を投げ当て楽しむスウェーデン発祥のスポーツ「クッブ」を梅公園で行いました。

グループディスカッション

クッブで緊張をほぐした後は、グループディスカッションを行いました。

題目
・地域連携活動をさらに充実化するには?
・大学間連携を深めるには?やってみたいことは?

合同セミナーを終えて

関西大学社会安全学部 近藤誠司 准教授

学生のみなさんの目がきらきらしていたので、とても励みになりました。大学のキャンパス内を見渡すと、昨今は自己研鑽の構えに閉じこもっている人も多いようですが、ひらめくこと、インスパイア(inspire)されることは、すなわち、in-spirits(他者の魂を受け入れる)という関係性の中に身を置くことにほかなりません。「考える」の古語は、「か・みがふ」。身交う、つまり、交流することです。
地域連携におけるアクションリサーチとは、research for actionではなくてresearch in action、社会の集団の渦の中で実践し考究することです。research in co-actionの極意(共同性)を体得したとき、ようやくデータの実存的な意味を解釈できるようになっていることでしょう。こんなにもエキサイティングな学問領域に飛び込まないなんて損ですよ! 再会できることを楽しみにしています。

津田塾大学総合政策学部 森川美絵 教授

地域連携活動という緩やかな枠組みのみ設定し、「とりあえずやってみよう」の勢いで企画・実現した合同ゼミでしたが、結果、素晴らしい交流ができました。
近藤ゼミからは、粘り強く工夫を凝らして地域と関わる様子や、自分たちの地域での活動のインパクトを評価するプロセスも含めた、アクションリサーチの醍醐味が伝わるハイレベルの報告が続きました。森川ゼミからは、「地域内部の人」とは異なる学生としての目線で地域の取り組みを検証し提言する報告、地域の関係者と共同で展開するプロジェクトの紹介、地域の取組に関わる経験をどう今後の研究に発展させるかに関する報告などがありました。ゼミ間で、報告スタイルは異なれども、地域で活動する人々へのレスペクト、そこに自分たちがどう関わるかということに真剣に向き合う姿勢は共通していました。2日目に皆でチャレンジしたスウェーデン生まれのスポーツKubbは、大盛り上がりでしたが、そこに地域連携活動の極意(?!)を見出した関西大学の皆様の、柔軟・自由でのびのびとした発想力には、感心しきりです。
「学び合い高め合う循環の<芽>」が感じられた合同ゼミでした。この<芽>を大切に育てたいものです。実現に向けてご尽力・サポートくださった大学事務局の皆様、そして、千駄ヶ谷キャンパスまで足を運んでくださった近藤ゼミの皆様に、心から感謝申し上げます。

関西大学社会安全学部4回生 近藤セミナー 坂東大輔

このたびは両校の交流の機会を設けていただき、ありがとうございました。津田塾大学の皆さんは、学ぶ意欲に満ちあふれていて、その本気度に圧倒されました。プレゼンの際にもお伝えしましたとおり、地域連携のかなめは、人とのつながりだと思います。本場で、本気で、本物のきずなを強めることが力になります。今回、KUBBをONE TEAMでチャレンジしたように、ぜひ、このつながりを互いに生かしていきましょう!

関西大学社会安全学部4回生 近藤セミナー 小丸真由

関西のノリで乗り込んでしまいましたので、ギャップが埋まらなかったらどうしようかと思っておりましたが、津田塾大学の皆さんが優しく迎え入れてくださったことで、楽しく実りある交流になったと思います。あらためて感謝の意をお伝えしたいと思います。地域連携の学びは、人生における宝物だと思います。これきりで終わらせるのでなく、大学卒業後も考え続けていけるような、そんな感性を互いに磨いていきましょう。

津田塾大学総合政策学部3年生 森川セミナー 野村凛

関西大学から、複数年のプロジェクトを通して地域住民の意識が良い方向に変化しているという発表がありました。自身が関わるプロジェクトの、全体に与える影響について改めて考えるきっかけとなりました。また、関西大学の皆さんが楽しそうに発表する姿が印象的でした。その姿から、皆さんのプロジェクトへの自負を感じました。それとともに、自分も頑張ろうと身が引き締まる思いがしました。

津田塾大学総合政策学部3年生 増田珠美

合同ゼミでは、「関大流・防災のブレーンの在り方」を学びました。関西大学の皆さんが長年磨き続けてきた研究には、課題解決のために考え抜いた多くの工夫が隠されていました。そしてそれらは、様々な属性のコミュニティに温かな防災意識を築きあげていました。私の研究も、関西大学の皆さんから学んだ「コミュニティに寄り添った課題解決の考え方」を育てることで質を高めていきたいと思います。

※増田さんは昨年度・今年度に本学と岩手県住田町との地域連携プロジェクトに参加されており、地域連携のプロジェクトが本学ではセミナー横断的なものであるため、森川セミナー所属以外の学生も今回の合同ゼミに参加しています。
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