連携事例
千駄ヶ谷商店街 「レティエ」のシズル感翻訳
担当教員
曽根原登
連携メンバー
千駄ヶ谷大通り商店街振興組合「レティエ」
活動地域
渋谷区千駄ヶ谷商店街
活動期間
2018年9月~
連携に至る経緯
2020年東京オリンピック・パラリンピックを契機とした相互発展に関する連携を定めた千駄ヶ谷大通り商店街振興組合との相互連携協定に基づく、地域振興と国際化に向けた活動。
活動の目的
- 千駄ヶ谷の国際まちづくり活動に参画すること。
- 学生の英語力の多角化を目指すこと。
- 外国人観光客への英語対応の推進に貢献すること。
- 擬音語など、感性的な表現を英訳することへの挑戦(食感翻訳へチャレンジ)。
活動内容
「レティエ」のメニューに記されているおしながきのシズル感(さくさく、ぱりぱり、なめらか、みずみずしいなど)英訳を行なった。食感や香りの表現を英語にそのまま訳すことは難しいので、意味が類似している語彙を用いた。
津田塾大学らしさのポイント
- ボランティアで英訳を行なった点
- 千駄ヶ谷キャンパス地元商店街への貢献活動である点
活動の成果
- 店舗に設置してもらった
- 「レティエ」のSNSで紹介してもらった
今後の課題・目標
シズル感を英訳した経験を生かして、「レティエ」と同じような問題を抱えている他店舗があれば手助けする。
現場の声
「美味しさをいかに伝えるかという点で普段している英訳とは違うので面白かった。」橘風花(総合政策学部1年)
教員よりひとこと
2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、1000万人を超える国内外の観戦客・観光客が訪れることが予想される。新国立競技場、東京体育館周辺のレガシーエリアにある商店街、地域社会の国際化は進展していない。一方で、機械翻訳など学習技術により自動翻訳技術が進歩したものの、食感におけるパリパリ、サクサク、さっぱり、みずみずしいなどのシズル感の翻訳、所謂、食感翻訳は体系化、標準化されていない。津田塾大学総合政策学部Gray先生のサポートの元、「レティエ」の青木氏、1年生の橘風花さんの献身的な努力により食感翻訳という学問的にも価値の高い研究開発にチャレンジし、実用に供されたことは、高く評価できる。この技術をさらに体系化、理論化、機械学習化して、渋谷区の翻訳インフラの社会実装を目指したい。(曽根原登)