連携事例

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日本将棋連盟とのプロジェクト

担当教員

曽根原登

連携メンバー

日本将棋連盟

活動地域

渋谷区千駄ヶ谷 将棋会館

活動期間

2017年8月〜

連携に至る経緯

日本の伝統文化「将棋」の海外への発信を含め、学術、教育、産業、文化、地域振興などの分野で相互交流を目的とした協力。津田塾大学と日本将棋連盟の連携協定に基づく活動。

活動の目的

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、訪日外国人に対応できる千駄ヶ谷の施設を増やす国家的政策への貢献
  • 日本の基幹産業である訪日外国人へのおもてなし総合政策力を強化すること
  • 千駄ヶ谷地域の国際化を行うこと
  • 日本の伝統文化「将棋」を海外へ発信し、学生の英語力向上を目指すこと

活動内容

日本将棋連盟・津田塾大学相互連携協定を締結し、日本の伝統文化である将棋を海外への発信を含め、学術、教育、産業、文化などの分野で相互に交流・協力していくことが合意された。初心者向け英語版将棋パンフレットを日本将棋連盟と共同で作成した。何度も改良を重ね、現在ではアメリカ、メキシコ、台湾、フランスを筆頭にヨーロッパ諸国など様々な国で配布された。この活動は、日本経済新聞に掲載され、メディアを含め社会から高く評価されている。

津田塾大学らしさのポイント

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて訪日外国人の方々が将棋会館を訪れる機会はますます増える
  • 英語教育に力を入れる津田塾大学だからこそできる、日本文化を英語で広めるというCool-Japan、おもてなしに学術分野から国家政策に貢献している
  • 同時に東京都渋谷区千駄ヶ谷にキャンパスをおく津田塾大学として地域貢献している

活動の成果

今後の課題・目標

今後の活動としては、まず初心者向け将棋パンフレットを紙ベースのものからウェブコンテンツにしスマートメディア対応を実施する。具体的には、紙のパンフレットでは、渡すことのできる人の数や範囲が限られてしまうので、ウェブ上でダウンロードできるようにする。このことで、海外への将棋の普及により貢献できる。この活動では、授業で習った英語やデータ活用の知識が実践的社会活動で活かされる。
また、梅五輪プロジェクトの他のワーキンググループとの横のつながりもさらに深める。例えば、浴衣を着て、お茶と地方のお菓子をいただきながら縁台将棋を楽しむ空間の創成など、様々な日本文化を一度に味わえるイベントの開催を目標とする。この企画に、浮世絵や能楽などより多くの日本文化コンテンツを絡めることで、イベントに訪れた人が多種多様な日本文化の印象を持ち、日本に対してさらに好印象を持つようになると考えている。総合政策学部は次世代のリーダーの輩出など人材育成にも重きを置いている。日本の誇れる文化について経験を通して理解した学生が増えることは、自信を持って日本を海外にアピールできる人材育成にも繋がるため、この活動は意義が高い。

現場の声

「学生が自分たちの力で企業と交渉をし、新たなサービスを生み出せるという経験ができるとは入学当初は考えてもみませんでした。梅五輪プロジェクトでの活動を通して、大学の中では経験できない社会人の方々との接し方、大学の外の社会の仕組み、メンバーとの協力の仕方など、これからの人生で活かせる力がつき始めています。このような貴重な経験ができる梅五輪プロジェクトに所属できたことは、津田塾大学に入学してよかったと感じる1つの大きな要素になっています。
楽しかったことは、今まで個人的にずっと興味を持ちつつも学ぶ機会のなかった将棋について、パンフレットを作成するという普通とは違う角度から関わり始められたことです。また、学生主体で作成したパンフレットが世界各国で活用され日本文化の発信のお手伝いができているという事実が嬉しいです。この世界規模というスケールは学生だけでは叶わない部分なので、連携協定を締結するところまで話が進んだからこその経験だと感じました。苦労したことは、ルールすらわからない状態からパンフレット作成を始めたため、英訳以前に日本語で書かれているルールを理解することが難しかった点です。また、将棋に絡んだイベントを開催するにあたり、知識不足も相まって広がりを持たせることが難しいです。また、イベント開催時に日本将棋連盟さんから棋士などを派遣したいただく際にかかる費用などを賄うための大学側の資金体制が不十分なため、2020に向けてイベントが増えていったときに毎回レベルが上がったものを提供することができるのか確信が持てません。今後の活動として、パンフレットについてはウェブコンテンツにすること、多言語化することを検討しています。パンフレット利用時に統計を取るなどのルールを定めていないため、日本将棋連盟の職員さんなどから使用した国名をお聞きすることができても、使用人数や使用者の反応などのデータを取得することができていないのが現状です。パンフレット使用時に得るべき情報についてルール作りなども行いたいです。また、将棋に関する学術的な研究も行う予定です。具体的な研究内容は確定していませんが、コンテンツ作成、イベント開催など単発のもので終わらせず、1つの学術研究に仕上げることで、日本将棋連盟・津田塾大学相互連携協定の意味をより強めたいと思います。」戸根木希(総合政策学部2年)

教員よりひとこと

2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて訪日外国人の方々が将棋会館を訪れる機会はますます増えている。2018年度インバウンド観光客は、3119万人を超え経済規模は3.4兆円規模に達している。我々は、抽象的な英語教育に拘ることなく、「実績的」な将棋文化と言語のコラボ、連携・協力し、「即戦力」の国際文化発信力を強化し、新たな津田塾大学の「魅力」を強化する。具体的には、日本文化を英語で広めるという国家政策のCool-Japanやおもてなし戦略に日本の学術分野から社会貢献している。(曽根原登)

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