連携事例
佐原の大祭 データ駆動の観光政策決定支援プロジェクト


担当教員
曽根原登
連携メンバー
- 千葉県香取市佐原アカデミア
- 佐原商工会議所
- 株式会社エヌアイディ(NID)
活動地域
千葉県香取市佐原
活動期間
2018年10月〜
連携に至る経緯
千葉県香取市の佐原アカデミアとの連携協定、株式会社エヌアイディ(NID)との産学共同研究契約の一環として、佐原の大祭を事例としたデータ駆動の観光政策決定支援の実践的データ活用人材育成を推進している。
活動の目的
- 佐原の大祭を事例とした社会調査・ヒヤリングデータの収集及び分析
- 通信事業者と連携した、Wi-Fiシステムログデータ解析による行動動態分析
- 上記の分析結果に基づいた観光・回遊政策提言の検討
活動内容
2018年10月の佐原秋の大祭時の人流測定と該当アンケート調査を行い、データを収集した。また、佐原大祭時の写真等を紹介するSNSアカウントを作成し、閲覧者の行動分析を行った。これらの分析結果に基づいた観光・回遊政策提言の検討を行っている。
津田塾大学らしさのポイント
- 総合政策学部の特徴であるデータに基づく政策決定手法を実践できている点
- 授業で培ったデータ分析能力を活かせた点
- 産学共同研究により、研究開発から実用化、社会実装を体験できる点




活動の成果
- 津田塾大学と株式会社エヌアイディ(NID)との産学共同研究契約
- 地方創生、観光産業の促進に向けたデータ駆動の観光政策実践
今後の課題・目標
- 研究結果を総合政策研究所報に投稿する
- 香取市観光課、佐原商工会議所への提言
- 一連の学術研究を学会の研究会などに投稿する
現場の声
- 授業で学んだ社会調査やデータ分析の方法を活かす良い機会である。
- 「アンケートからは、リピーターが多いことがわかりました。全体の約40%が「山車がすごかったから、また来た」などと答えています。また、約40%が60代以上。それから、千葉や東京、茨城など近隣から来る人が多かったのですが、中には愛知や新潟から、という人もいました。アンケートだけだとサンプル数は少ないですが、この結果を人の流れやSNSから得たデータとうまくコラボさせ、裏付けをとっていく。それが私たちのプロジェクトの最大の強みだと思います。」本間花・二瓶真友(総合政策学部2年)
(学部HP対談シリーズよりhttp://cps.tsuda.ac.jp/interview17.html)
教員よりひとこと
学生は、社会調査データ収集、データ分析、科学的根拠に基づく政策提言の実践的研究教育を体験できている。また、学会発表などへの学術貢献への意欲も高くなっている。(曽根原登)