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Kewpie Corp. (キユーピー株式会社)連携プロジェクト:大学生の野菜摂取

担当教員

森川美絵
鈴木貴久

連携メンバー

  • キユーピー株式会社経営推進本部サステナビリティ推進部、広報・グループコミュニケーション室
  • 学生団体「苗ぷろ。」メンバー有志 *「苗ぷろ。」は津田塾大学総合政策学部および学芸学部所属の学生からなる活動団体。
  • 総合政策学科 森川担当1年生セミナー(2019年度のみ)
  • 津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス事務室

活動地域

 東京都渋谷区(津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス等)、WEB上での学内外への情報発信

活動期間

2019年度〜  
*「大学生の野菜摂取」をテーマに連携活動を開始。
2020年度は前年度成果をふまえた情報発信活動「べじらいふ。ずぼら女子大生の野菜日記」を学生主体で展開。

連携に至る経緯

キユーピー株式会社と津田塾大学は、渋谷区と民間企業や大学等の持つ技術やノウハウを活用し、協働して地域社会の課題解決を図るための包括連携協定である「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定」 を締結しているメンバー同士であり、社会課題解決に向けた相互の連携希望にもとづき連携内容を模索している。キユーピー株式会社は食を通じた社会貢献、津田塾大学は大学生の健康へのコミットという立場から、大学生の食生活の課題と関連づけた「野菜摂取UP」というテーマで連携活動を開始した。
2019年度:キユーピー株式会社からプロジェクトマネジメント等に関する助言を得ながら、プロジェクトの根幹となる津田塾大学生(千駄ヶ谷キャンパス)の食生活・野菜摂取・学食利用の実態と課題を把握。アンケート結果より「全体的に野菜を好んで摂取している人が多い」一方で、「一人暮らしの学生は食生活が乱れる傾向がある」「実際の生活では野菜を十分に摂ることが出来ていない」などの問題が判明。
2020年度:2019年度に把握した問題の解決に向け、学生が主体となり情報発信活動「べじらいふ。ずぼら女子大生の野菜日記」を始動。

活動の目的

  • 食生活改善(野菜摂取促進)を通じた女子大学生の健康増進:普段料理をしない女子大生の野菜料理に対するハードルを下げ、食生活改善を促すこと。
  • 食品廃棄の削減:新たな野菜の調理方法を知ってもらうことで野菜料理のレパートリーを増やしてもらい、結局食べられずに捨てられてしまう野菜を減らすこと。

活動内容

(以下は、2020年度以降の情報発信活動の内容です)
「べじらいふ。ずぼら女子大生の野菜日記」では、記事担当メンバーが、「キユーピーとっておきレシピ」(https://www.kewpie.co.jp/recipes/) に掲載のレシピ、及びメンバーのオリジナルレシピより、作ることのできそうなレシピを選択し実際に調理しており、レシピの概要、レシピの出典、出来上がり写真、レシピのポイント、感想(やってみて分かった点、苦労した点など)、実際の所要時間、評価(味、難易度、見た目、コスト、リピートしたいかなどを☆の数で)を調理後にまとめ、レビュー記事としてPando (https://pando.life/naepro/service-1118)にて発信している。 
*「キユーピーとっておきレシピ」を利用する場合は、キユーピー株式会社による内容確認・掲載許可の上で発信している。

津田塾大学らしさのポイント

  • 総合政策学部の強みであるデータ分析力を活用し、津田塾大学生(千駄ヶ谷キャンパス)の食生活や野菜摂取に関する実態・意識に関するデータを収集分析した上で、調査結果から判明した課題の解決に向けて実践的な取り組みを展開している点。
  • 総合政策学部の立地(渋谷区)を活かし、同地域に本社のあるキユーピー株式会社と、社会課題解決という共通目的のもとで連携している点。

活動の成果

  • 津田塾大学の学生や「苗ぷろ。」のメンバーから「実際に作ってみた」「本当に簡単で美味しかった」などの声をいくつかいただきました。学生が野菜を楽しんで健康的に摂取するきっかけを作ることができました。
  • 「苗ぷろ。」の活動の一部として本プロジェクトが下記メディアで紹介されました。
  • BS12「夢らぼ」(2020.8/22と8/29 18:55-放送) 
  • 「マイナビ学生の窓口 」(「女性とウェルネス」が社会を変える。津田塾大学「苗ぷろ。」代表・江連千佳さんにインタビュー https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/56707

今後の課題・目標

  • 「べじらいふ。ずぼら女子大生の野菜日記」のコンテンツを充実させるため、今後はレシピ記事だけではなく、メンバー自身の記事や取材の記事などの発信もしていきたいと考えています。また、このプロジェクトのターゲットである学生の間でサイトの認知度を高めることが今後の目標です。

現場の声

(学生の感想)
・企業の方から貴重なアドバイスを頂きながら、野菜摂取量upを目指し、女子大生へのアプローチ方法を考え実践することができます。授業で学んだデータサイエンスを存分に活かすことができます。
・このプロジェクトに取り組むことで、実際に総合政策学部の学生にアンケートを取り、分析することで、学生の野菜摂取量が足りていないということを実感するとともに、自分自身の日々の野菜摂取量の少なさを反省し、野菜を積極的に取ろうと食生活を見直すことができました。
・苗ぷろ。の活動の中でも、データに基づいているからか、反響が一番大きいプロジェクトです。より多くの学生の方にみていただきたいです!
・データ分析や課題発見など総合政策学部で学ぶことのできることをアウトプットすることのできる実践的なプロジェクトです。誰しもにとっても身近な「食」というテーマに基づいているからこそ当事者意識を持って取り組むことができます。

(キユーピー株式会社ご担当者様のご感想)
・みなさんの大切な体は、日々の食生活に依存するところが大きいです。このプロジェクトを通じて「食」の大切さだけでなく、楽しさもお伝えできたら良いと思います。
・大学生活は人生の中でも重要な時期となります。だからこそ心と体が共に健康でなければなりません。それを可能にするのが「食」の持つ力だと思っています。より多くの学生がこのプロジェクトに参画することを期待いたします。

(教員の感想)
・渋谷区に位置するご縁もあり、「社会課題解決にむけて何か連携できないか」というお声かけをキユーピー株式会社様からいただき、一緒にできることを模索してきました。キユーピー株式会社様からは、学生の食生活改善について、企業の立場として、また、プロジェクトマネジメントの経験をふまえ、大学での学生主体の取り組み関するするアドバイスほか、有意義な情報を沢山いただいております。本当にありがたいことです。
・連携2年目となる2020年度は、初年度以上にプロジェクト主体としての学生の存在感が増しています。学生さんたちは、新型コロナウィルス感染症対策が求められるなかで、学生としてできることを、柔軟な発想力と確かな実行力で進めてくれています。連携先である企業様とのコミュニケーションについても実践的な学びを得ています。学生さんによるリーダーシップの発揮を、とても頼もしく感じています。
・このプロジェクトを通じ、学生さんたちは、実態把握、課題抽出、課題解決策の提案、具体策の検討・実行という政策(意思決定)のプロセスを、そして、それを連携により展開するプロセスを実体験しています。今後は、検証評価=>企画見直し・新企画への反映というプロセスなども入ってきますが、継続して学生さんがリーダーシップを発揮して展開する活動となるよう、見守り支えていきたいと思います。
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