連携事例
人形劇芸術の多様性の体験とその国際的発信-飯田市における取組-
担当教員
伊藤由希子
連携メンバー
- ⻑野県飯田市
- いいだ人形劇フェスタ実行委員会
- 人形劇の図書館
活動地域
長野県飯田市
活動期間
2018年8月〜
連携に至る経緯
2018年4月に結ばれた長野県飯田市と包括連携協定の一環としての活動。
活動の目的
- 学生による地域文化の開拓とその国際的発信
- 飯田市における人形劇文化振興事業への参画
- 飯田市との学術・産業・行政面での共同事業の推進
活動内容
飯田市との連携初年度であった2018年は、飯田で開かれた国際会議(人形劇の友・友好都市国際協会)のスタッフとして学生が参画しました。国内最大の人形劇フェスタが行われる飯田で、世界各地の人形劇文化を紹介し、これからの課題を問うプレゼンテーションを英語で行い、好評を博しました。今年度も飯田の培った人形劇のネットワークを糧に、国際展開に活かせるようなプロジェクトを、地元の高校生らとともに進めます。まだ、飯田市政において、「飯田ブランド推進会議」に参画し人形劇の他、出荷額全国1位の水引細工など飯田ブランドのPRに取り組みます。
津田塾大学らしさのポイント
- 学生のコミュニケーション力を活かしたコンテンツの作成とプレゼンテーション
活動の成果
- 信濃毎日新聞(2018年8月11日)に津田塾生の活動として紹介された。
- サントリー文化財団研究助成HPにて活動が紹介された。https://www.suntory.co.jp/sfnd/research/list_chiiki/2018.html
- 当学HPにて当活動の学生及び教職員の対談が掲載された。http://cps.tsuda.ac.jp/interview14.html
- 大学連携会議「学輪IIDA」機関誌『学輪』第5号2018(53~63頁)「人形劇芸術を通した国際文化交流体験とその発信について」(伊藤由希子・大島幸)
- 広報いいだ(平成31年2月15日号)の「学びの宝庫、飯田~大学生からのメッセージ~」に学生のメッセージが掲載された。
今後の課題・目標
- 「いいだ人形劇フェスタ」への継続した取り組み
- さらなる国際的発信のための、手段や媒体の開拓
- 飯田市の高校生らを交えた、高大接続型プロジェクトの企画
- 若者の視点を活かした、人形劇文化の発信
現場の声
「私は糸操り人形劇の伝統がある岡山県瀬戸内市の担当だったので、現地に足を運びました。インターネットでも情報は得られるのですが、実際に自分の目で見てみると、人形の顔の凹凸などがよくわかり、その迫力に驚きました。ちょうど西日本豪雨の時期と重なり、電車が止まったりして大変でしたが、行ってみて良かったです。」羽田彩乃(総合政策学部2年)
「私はこれまでいつも英語から逃げてばかりで、ここが頑張るタイミングなのかな、とも思ったのです。先生方やメンバーたちにも、応援してくれる空気があったので、思い切って(発表者に)立候補させてもらいました。今も英語が得意でないことに変わりはありませんが、挑戦してみたことで、以前より英語の勉強を頑張れるようになりました。」増田珠美(総合政策学部2年)
(学部HP対談シリーズよりhttp://cps.tsuda.ac.jp/interview14.html)
「私はこれまでいつも英語から逃げてばかりで、ここが頑張るタイミングなのかな、とも思ったのです。先生方やメンバーたちにも、応援してくれる空気があったので、思い切って(発表者に)立候補させてもらいました。今も英語が得意でないことに変わりはありませんが、挑戦してみたことで、以前より英語の勉強を頑張れるようになりました。」増田珠美(総合政策学部2年)
(学部HP対談シリーズよりhttp://cps.tsuda.ac.jp/interview14.html)
教員よりひとこと
「地域の魅力を発信する!」と、言うのは簡単ですが、実際に担うのは難しいことです。殊に、現地では当然視されている風物の中に新しい魅力を見つけ、地域の中で解決すべき問いを設定する力、いわば課題の設定力が必要です。飯田市では、学生が市政に参画する実践の機会をいただき、昨年は人形劇文化の発信に取り組みました。期待に応えてくれた学生の成長は想像以上でした。(伊藤由希子)
事業報告
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