学芸学部では、幅広い視野を培う教養教育、リベラル・アーツを重視し、人文科学・社会科学・自然科学の三領域を網羅する基礎教育のうえに、各学科の専門教育を編成しています。
1.基礎教育および専門教育への導入として、また広く学識を得ることを目的として共通科目を設置します。
2.語学教育を重視し、広い視野と国際性を培うため、高度な外国語能力の育成を目指して、英語科目および第二外国語科目を設置します。
3.全人教育の一環として、自己の健康や余暇について関心をもち、さらに健康や余暇の問題を地球レベルで深く考え、社会に貢献しうる人材を育成するため、健康余暇科学科目を設置します。
4.専門的な方法論と知識を体系的に学ぶために、学科科目を設置します。
5.1年次から開設されるセミナーをはじめ少人数クラスで行う授業を多く設け、学生が主体的に考え、自発的に行動する力を培うことを目指します。
【英文学科】
英文学科では、高い英語の運用能力と幅広い学識、国際社会に資する専門知識の滋養を目的として、次のような方針に基づくカリキュラム(教育課程)を編成しています。
1.英語の総合的な運用力を培う少人数による英語教育を行います。
2.英語力を基礎におく人文科学の専門教育を通して、思考力や表現力を培い、国際人として社会貢献するために必要とされる専門領域の知識および日英語双方での発信力を養います。
3.学生の自主性・自発性を尊重するために、1年次から開設されるセミナーをはじめ、多くの授業を少人数クラスで実施します。
4.言葉への関心と運用能力、さらに人文科学の知を実践の力へと展開する動機づけを行います。
5.英語力に関しては、1,2年次の「読む・書く・話す・聞く」4技能の英語力のトレーニングを基礎に、3,4年次には、英語テキストの読解力や語彙力、日英語双方での表現力などさらに高度な語学の運用能力を涵養します。
6.英語での学びを基礎とする専門教育では、3年次のセミナー論文、4年次の卒業論文(またはセミナー論文)の執筆において、幅広いテーマのもとに主体的に研究を深め、英語で論文を書くことを学修の重要な到達目標とします。
【国際関係学科】
国際関係学科では、多様な課題を積極的に見出し、地域社会と国際社会の双方で貢献できるオールラウンドな女性を育成するためのリベラル・アーツ教育を行う学芸学部の方針に沿いつつ、次のような方針に基づいてカリキュラム(教育課程)を編成しています。政治・経済・外交などの視点に加え、文化・社会的背景など、国際社会の現実にアプローチする多様な視点と、総合的な分析・考察力を養います。
1.共通科目と学科の基本科目により、多分野にわたる知識やさまざまな方法論を学び、専門研究の出発点とします。
2.外国語科目により、高度な英語力、第二外国語の運用力を鍛え、外国語資料を活用する技能や外国語で発信する技能を養います。
3.社会・人文科学の諸分野および世界の諸地域をカバーする科目を、広い視野に立ちつつ、かつ専門性を効果的に深められるよう、専門分野を軸としたコースに分かれて学修します。
4.専門学修の中心に基幹科目を設置し、コースごとに指定された科目を履修することで専門分野に関する基礎知識を築きます。
5.世界の各地域を具体的に扱った地域・展開科目を設置し、基礎知識を地域研究とクロスさせ、立体的に学びを深めます。
6.各学年に少人数のセミナーを設置する。1年次のセミナーで「学び方」を身につけ、2年次のセミナーでは英語の文献を使い専門分野の基礎知識と語学力を養います。3年次からは各自の専門に沿ってセミナーで学び、4年次に今までの成果を卒業論文として形にします。
【数学科】
数学科では、独自性と柔軟な発想力、粘り強い問題解決能力を備えた人材、特に、高度な教養教育によって培われた幅広い視野をもった最先端で活躍する数学およびその関連分野の専門家、現代数学の体系的な知識をもった高度な教育者、および、数学的な思考力や発想力をもった国際社会で活躍する人材の育成を目指しています。そのために、次のような方針に基づいてカリキュラム(教育課程)を編成しています。
1.共通科目により、幅広い国際的な視野、思考力および発想力を身につけます。
2.英語の文献の講読を通じて、数学分野に関する専門的な英語力を身につけます。
3.数学必修科目の履修により、さまざまな数学を体系的に学び得る基礎力をつけます。
4.個人の興味に応じた数学選択科目の履修により、さらに専門的な分野に対する理解を深めます。
5.演習により、講義で得られた数学的知識の定着を目指します。
6.コンピュータ関連科目により、計算機を援用して現象を数学的に理解する能力を身につけます。
7.少人数セミナーにより講義で学んだことを自分のものとして発展的に理解します。
【情報科学科】
情報科学科は、学芸学部のカリキュラム・ポリシーを受け、グローバル化する現代社会でよりよい社会の実現を目指して活躍する情報科学のプロフェッショナルを育てることを目標とします。特に、アドミッション・ポリシーに掲げた「数学・英語の基礎学力」、「日本語の表現力」、「コンピュータの基本操作能力」、「情報科学に関する関心と意欲」、「他者とのコミュニケーション基礎力」を備えている学生を対象として、「情報科学の専門知識を社会に適用する応用力」、「高いコミュニケーション能力」、「独創性や創造性に富む発想力」の3つの力を育むことに重点をおき、次の方針に基づいてカリキュラム(教育課程)を編成しています。
1.コンピュータサイエンスの国際的なカリキュラム標準に基づいた教育を行います。
2.3つの力を統合的に身につけるために、課題解決型のプロジェクト科目を設置します。
3.学会、社会貢献活動、産学連携、各種イベントなどの学外活動に学生が参加することを積極的に支援します。
4.最新の専門知識に英語でアクセスする能力を重視し、情報科学を英語で学ぶ専門科目を設置します。英語学習に数値目標を設定します。
5.最先端の知識や技術に関する科目や、理学・工学に限らず、他分野との境界領域について学ぶ科目を随時提供します。