2019/4/24

小平キャンパス マスタープラン策定業務の「マスターアーキテクト」決定について

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本学では、創立者津田梅子の教育理念に沿いながら、今という時代の要請を取り入れたTsuda Vision 2030を策定しました。この実現に向け、校舎の将来的な建替えも視野に入れた、小平キャンパスのマスタープランを2019年度中に策定する予定です。このたび、その設計を担当するマスターアーキテクトとして株式会社藤本壮介建築設計事務所(東京都江東区 主宰 藤本壮介)をプロポーザル方式によって選定いたしました。
小平キャンパス本館(ハーツホンホール)と中庭 小平キャンパス本館(ハーツホンホール)と中庭
小平キャンパス本館(ハーツホンホール)と中庭

津田塾大学学長 髙橋裕子からのコメント

  玉川上水や小平中央公園に隣接する約9haの小平キャンパスは、都内の大学キャンパスの中でも秀でた自然環境を有しています。キャンパスの中心的な建物である本館(ハーツホン・ホール)は、関東大震災後に、アナ・ハーツホン(津田梅子の盟友)が米国で精力的に展開した募金活動の成果を礎に建設されました。
  本キャンパスは、この本館を設計した佐藤功一氏によるマスタープランの骨格を継承し、豊かな自然環境と歴史的な建造物を配した、いわば米国のニューイングランドにあるようなリベラルアーツ大学の伝統と魅力を感じさせる空間となっています。本館(1931年竣工)・中庭・前庭を中心としたさまざまなシーンや歴史的な出来事の記憶は、在学生・教職員・卒業生の誇りでもあります。
  津田梅子の墓地を擁しているこの<地>には、創立者の魂が宿っています。梅子のバトンを引き継ぎ、英語が敵性語となった戦時中など、幾多の危機を全力で乗り越えてきた女性たちが遺した<地霊>とも言えるパワーが存在しています。
 このような本学の想いに共感してくださるマスターアーキテクトの藤本壮介氏とともに、いまあるキャンパスの伝統と価値を継承しつつ、時代の要請に応じてさまざまな課題を解決していく所存です。そして、より有機的で魅力的なキャンパスとして発展させ、従来のどの大学とも違う、“津田塾大学らしさ”を持ったキャンパスの実現に向け、取り組んでまいります。
津田塾大学学長 髙橋 裕子
 

藤本壮介建築設計事務所 主宰 藤本壮介氏からのコメント

  津田塾大学の小平キャンパスを初めて訪れた時のことは鮮やかに記憶に残っています。緑豊かな武蔵野の森に抱かれて、創設者である津田梅子とその賛同者たちの思いとビジョンが、時を超えて現代に息づいているかのようでした。創立時の佐藤功一氏によるマスタープランと本館建物(ハーツホン・ホール)は、格調高くおおらかに、このキャンパスに込められた理想と挑戦を人々に語りかけているように感じられます。50年代に建設された丹下健三氏による美しい図書館は、当時の最先端の近代建築であり、津田塾大学がいかに伝統と先進性を共存させて、新しい時代を切り開いてきたかを物語っています。そしてキャンパスで過ごした全ての人々の記憶と思いと夢が、ここには生きています。
 
  マスタープランを策定するということは、この歴史と記憶をしっかりと継承し、未来へ向けて受け渡していくことだと考えます。津田梅子による創設のビジョンを受け継ぎ、「伝統の継承」と「未来の創造」の両軸を力強く回していくことだと考えます。この武蔵野の森の持つ多様性と許容力は、現代においてますます重要な意味を持つものになるはずです。創立時のマスタープランが持つ明快な軸性は、キャンパスとそこに関わる人々の精神的な軸となるはずです。その伝統と記憶に耳をすまし、未来への予感を皆と共有しながら、マスターアーキテクトとしての務めを果たしてまいります。
藤本壮介建築設計事務所 藤本壮介
 
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