2019/12/20
言語文化研究所主催講演会
「日本語は<悪魔の言語>という言説をめぐって」
言語文化研究所は、現在、イギリス文学、イギリス文化、アメリカ文学、アメリカ文化、英語学、コミュニケーション、言語教育に関する10のプロジェクトを擁する津田塾大学内の研究機関です。本学専任教員を中心に国内外の研究者と本学大学院生を含む多くの研究員が、それぞれの専門分野において活発な研究活動を行っています。
この度、東京大学名誉教授の池上嘉彦先生をお迎えして講演会を開催いたします。皆様のご参加をお待ちしております。
この度、東京大学名誉教授の池上嘉彦先生をお迎えして講演会を開催いたします。皆様のご参加をお待ちしております。
リーフレットにて詳細をご覧ください。
日時・会場
日時:2019年12月20日(金)13:00~14:30
会場:津田塾大学 小平キャンパス 本館3階 H315 小講堂
会場:津田塾大学 小平キャンパス 本館3階 H315 小講堂
講演概要
ふと思い立って訪れたフランスのバスク地方。そこのバスク民族博物館(Museé Basque et de l’histoire de Bayonne / Balonako Euskal Museoa)で、「悪魔のサタンはかつて日本にいた、そのあとでバスクの土地にやって来た。」と記された展示に接して、びっくり仰天したことがあります。一体どこから、どうしてそんな言説が生まれたのか? 帰国後、図書館で文献を調べ、そして辿り着いたのは、かつて大航海時代、日本での布教を志してこの異国の島を訪れたイエズス会の宣教師たちのこと。彼らが眼にしたのは、風変わりで複雑な文字を持つ「ニホンゴ」という言語——これこそ、布教を妨げるべくなした悪魔サタンの仕業に相違ないと考えたとのこと。ここまでなら、他愛のない話と笑い飛ばしておけばよいと思えるのですが、実はこの言説の背後には途方もなく「邪悪な思い」が隠されていたのです。つまり、かかる「悪魔的」な言語を話す者たちは、すべからく武力でもって制圧、キリスト教に改めさせるべしという使命を生むという論理です。このような過激な文化的偏見もあったことを念頭に、そのあとは、日本語とはどういう言語なのかという難しい問いかけに、いくつかの真面目なコメントを述べさせていただきたいと思っています。
講師プロフィール
池上嘉彦先生
東京大学名誉教授、昭和女子大学名誉教授、日本認知言語学会名誉会長。著書に、『英詩の文法』(研究社 1965)、『「する」と「なる」の言語学』(大修館書店 1981)、『ことばの詩学』(岩波書店 1982)、『記号論への招待』(岩波書店 1984)、『英語の感覚・日本語の感覚』(日本放送出版協会 2006)、『日本語と日本語論』(筑摩書房 2007)など多数。
お申し込み
参加費無料。要事前申し込み※
メールで参加申し込みをお願い致します。
※当日の参加も可能ですが、事前の申し込みにご協力をお願い致します。
メールで参加申し込みをお願い致します。
※当日の参加も可能ですが、事前の申し込みにご協力をお願い致します。
- 申込アドレス:genbunken@tsuda.ac.jp
- メール件名「12月20日講演会申込(氏名)」
- メール本文:お名前(フリガナ)、ご所属(本学学生の場合は学科と学年)、メールアドレスまたはお電話番号
- 申込期限:2019年12月15日(日)まで
お問合わせ
- 住所:
- 〒187-8577 東京都小平市津田町2-1-1
- 電話番号:
- 042-342-5153