澤木 久之 教授

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高校生へのメッセージ

世界の分断が連日報道される大変な時代です。今こそ国際関係について学ぶことが重要になっています。この学問には歴史や制度を調べるなど色々なアプローチがありますが、私はゲーム理論という学問からのアプローチをしています。一緒に学んでみませんか。
また自動翻訳機能が発達しても、英語で直にコミュニケーションをとる重要性は失われていません。パソコンやスマホなどで気軽に英語を習得できる時代です.楽しんで英語を身に付けましょう。そして「英語を使って何を学ぶか」が重要です。

私の研究

主に国際経済学を研究しています。特にゲーム理論という面白い理論を応用してさまざまな現象を説明しようとしています。
ゲーム理論は、政府・企業・個人などの戦略的な駆け引きを分析する学問分野です。私が特に取り組んでいるのがシグナリング・ゲームといわれる分野で、これは何らかの情報をもつ者が、情報をもたない者に対して仕掛ける特異な行動を解明しようとするものです。
例えば、皆さんの中で、自分には将来ビジネス界で活躍できそうな高い能力が備わっていると自信をもっている人がいるかもしれません。しかし他人(例えば将来自分を雇ってくれるかもしれない会社)はそれをわかってくれないかもしれません。そこで、将来良い会社に入りたいと思ったら、自分の能力の高さを就職活動でアピールできるよう、今、受験勉強を頑張ろうと思うかもしれません。これがシグナリングと呼ばれる行動です。このような行動は、人の能力というものについての知識が偏在している(自分ではわかっているが他人にはわからない)ことから生じています。
異なる国の間ではなおさらこのような情報の偏在が起きやすいと考えられます。例えば、国同士の関係がギスギスしていて、自国の政治状況などに関して他国にわかってもらうのが難しいこともあるでしょう。このとき、貿易政策などが歪められてしまうかもしれません。こうした現象の説明を目指して研究しています。

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