葛西 弘隆 教授

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葛西 弘隆先生 葛西 弘隆先生

研究テーマ/授業名

[主な担当授業:政治学、政治思想史、現代文化論] 20世紀日本のナショナリズムと民主主義、グローバリゼーションにかかわる問題について、政治・社会の理論的な側面と、人びとの具体的な生活・暮らしのありようを結びつけて考察しています。

高校生へのメッセージ

知識とは、たんなる情報の集まり(暗記)ではなく、私たちの身の回りの出来事や世界のありかたに疑問をもち、「問題」を発見する能力のことです。むやみに「答え」を探すのではなく、まずは できるかぎり正確に、精密に「問い」を言葉にしてみましょう。そこから学問の楽しさがはじまります。

私の研究

雑誌『暮しの手帖』の編集者、花森安治について、民主主義思想の視点から研究しています。 彼は、「民主主義と味噌汁」という表現を好んで用いました。戦争と軍隊での経験、 人びとの日常生活への着眼が、おもに女性をターゲットとする雑誌の企画編集をつうじて民主主義の思想にどのように結びついていたのでしょうか。人びとの日々の暮しが政治的であるとはどういうことでしょうか。花森は、一人ひとりの人間が、自分でしっかりとものを考え、判断し、行動することができるようになれば、二度と戦争は起こらず、人びとは「ゆたかに」生きることができると考えました。その思想の意義について、戦後日本の政治や文化とのかかわりのなかで考察しています。花森は亡くなりましたが、その思想は、今日の政治社会やそこに生きる私たちへのするどい批判としても読むことができます。また、最近は北海道の独立をめぐる近現代の政治と思想の系譜についても調べています。
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