西川 賢 教授

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西川 賢先生 西川 賢先生

研究テーマ/授業名

アメリカ合衆国の政治を研究しています。これまでに、『分極化するアメリカとその起源:共和党中道路線の盛衰』(千倉書房、2015年)、『ビル・クリントン:停滞するアメリカをいかに建て直したか』(中公新書、2016年)などの本を書きました。

高校生へのメッセージ

狭い世界に閉じこもったり、一部でしか通用しないような「常識」に頑迷に固執したりするのはもったいないと思います。柔軟な頭脳と健全な好奇心を持ち、広い視野と深い知識を身につけ、グローバルな活躍ができる優れた人材を目指して頑張って欲しいと願っています。

私の研究

1:アメリカ政治の研究

一冊目の本:『ニューディール期民主党の変容』(慶應義塾大学出版会、2008年)ではニューディール期(1930年代)の民主党の地方レベルでの変容の変化を描きました。

二冊目の本:『分極化するアメリカとその起源』(千倉書房、2015年)では「与党の大統領化」という枠組みに依拠して、1950~60年代の共和党を対象に、共和党が穏健な立場をとる政党から、いかにして現代のように保守的な政党へ変化していったのかを描きました。

三冊目の本:『ビル・クリントン』(中公新書、2016年)では、クリントン大統領の生い立ちや大統領としての内政・外交での実績を網羅し、1990年代に中道路線で成功を収めた民主党がオバマ政権にかけてリベラル化していくプロセスを描きました(あわせて、山岸敬和・西川賢編著『ポスト・オバマのアメリカ』大学教育出版、2016年も参照してください)。

これまでの研究の総括:『分極化するアメリカとその起源』と『ビル・クリントン』の二冊で、保守化した共和党とリベラル化した民主党の下で激しいイデオロギー的対立が発生し、それがどのようにアメリカの政治を停滞させていったかについて、総合的展望を提示しました。また、『分極化するアメリカとその起源』、『ビル・クリントン』、『ニューディール期民主党の変容』の三冊あわせて、「政党の変化」という視点から、1930年代から2000年代にいたるまでのアメリカ政治の通史を描きました。

2:社会にむけた発信

東京財団などのシンクタンクなどでの講演、『国際問題』、『外交』、『アジア時報』、『エコノミスト』など、雑誌・新聞などの媒体でアメリカ政治に関する社会発信・解説を積極的に行っています。
大統領選挙に関する講演の様子(写真提供・東京財団)
大統領選挙に関する講演の様子(写真提供・東京財団)
日米間の文化教育交流を討議した「日米文化教育交流会議」(The United States - Japan Conference on Cultural and Educational Interchange : 通称 カルコン CULCON) の"Next Generation Task Forum" にて
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