井川 壽子 教授

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井川 壽子先生 井川 壽子先生

研究テーマ/授業名

[主な担当授業:日英語の比較(対照言語学I)、意味・語用論、英語学セミナーなど] 英語学、言語学、特に意味論。日英語の構文の研究。複数の言語の対照。人間の認知と判断、また、意思伝達のメカニズムに興味があります。

高校生へのメッセージ

知らないことを知る喜びを大切にしてください。人類がどこまでたどり着いたか、まだどこまでしかたどり着けていないか、どこまで進んでゆけそうかを考えながら、学びの井戸を掘ってみてください。よく言われることですが、井戸を深く掘るには周りも広く掘らないといけません。
貴重な学生時代に、思いきり贅沢に時間をかけて、特定分野のテーマの文献を読みこんだり、時を忘れて分厚い資料や数々の画像映像と格闘したり、(自然言語であれ、人工言語であれ、)ひとつの言語を徹底的に勉強したりという、社会人にはあまりに贅沢で到底かなわないような時間の使い方をしてください。

私の研究

世界には、さまざまな言語があり、それぞれは文字も音声も文法形式もずいぶん異なってみえますが、同じ「人間言語」として、一定の共通した性質を持っています。そのような、ひとのことばの「普遍性」のメカニズムを追究していくのは壮大で楽しいものがあります。
いっぽうで、言語によって、装備している「しくみ」が異なるのも事実です。たとえば、日本語や韓国語には、「は」と「が」の区別のようなマーキングがみられますが、英語にはありません。反対に、英語の a や the のような冠詞は、日本語、韓国語、中国語などにはみあたらないものだと思います。また、英語や日本語には、現在と過去という時制のしくみがありますが、中国語にはありません。しかし、どの言語を使う人々の世界でも、過去、現在、未来にわたって、同じように、人々の日々の暮らしは展開していっているはずです。たとえば、過去形のない中国語では、すでに起こったことはどのように表すのでしょうか。中国語の例を出すまでもなく、英語を学校ではじめて習ったとき、現在完了形と過去形の区別がわかりにくいと感じた方々もいらっしゃるでしょう。
言語のしくみが違えば、目にしている世界の現象のきり分け方が異なるかもしれません。それぞれの言語がどのようなマーキングの装置を備え、それをどのように駆使して世界の現象をきり分け、言語化しているのかについて、興味をもって眺めています。学生の皆さんとともに、いろんな言語の比較・対照をしながら、ひとのことばの形と意味について、その普遍性と多様性、創造性などについて、考えてみたいと思っています。
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